TIPICURREN(ティピィカレン) 【ティピィカレン】では、大人カジュアルをコンセプトに、ユニークでオリジナリティ溢れるものを、新しいファッションシーンを取り入れ、トレンド×ビンテージ感の融合や、ファブリックの効果的な使用、ベーシックにアクセントをプラスするなど、コーディネートのポイントとして存在感のあるバッグをデザインしています。

デジタル染色とは

【世界に一つのオリジナルバッグ】デジタル昇華転写の可能性

 

デジタル染色とは

デジタル染色とは、コンピューターグラフィックスやデジタル画像処理技術を用いて、写真や動画などの画像に色付けする手法のことを指します。従来の手作業による着色とは異なり、デジタル染色はコンピューターを使って効率的に行えます。

主な利点は以下の通りです。

・効率性 – 画像の一括処理ができ、短時間で大量の画像に色付けできます。

・精度 – コンピューターを使うため、ムラのない均一な色付けが可能です。

・再現性 – 同じ設定を適用すれば、どの画像でも同じ色付けができます。

・柔軟性 – 色の調整や部分的な色付けなど、細かい制御が可能です。

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最近では、AI技術の発達により、単に色付けするだけでなく、より自然で魅力的な色調を生成できるようになってきています。

 

ファッションでの使用について

デジタル染色技術は、ファッション業界でも広く活用されています。特に以下のような用途があります。

1. バーチャルサンプル作成
実際に生地を染色する前に、デジタル上で様々な色や柄のシミュレーションを行えます。これにより、コストと時間を大幅に節約できます。

2. トレンド予測
過去のデータから人工知能がトレンド色を予測し、デジタル染色で実際の生地イメージを作成。デザイナーの創作をサポートします。

3. カスタマイズ対応
オンラインで顧客ごとに柄や色を選択できるサービスの提供が可能になります。マスカスタマイゼーションに対応しつつ、在庫リスクを最小限に抑えられます。

4. バーチャルショールーム
実際のサンプルを作る前に、デジタル染色された生地でバーチャル空間に衣服を表示。細部までリアルにシミュレートできます。

5. アーカイブ活用
過去の製品のデジタルアーカイブから、デジタル染色で色や柄を変更。遺産の再現や新しいデザインのヒントを得られます。

このように、デジタル染色はファッション業界の効率化、コスト削減、クリエイティビティ向上に大きく貢献しています。実物サンプルに頼らずにデザインを具現化できるため、ファッションの製造プロセス全体を革新する技術と期待されています。

 

デジタル染色の代表的な商品

デジタル染色技術を活用した代表的な商品は以下のようなものがあります。

1. オンデマンドTシャツ
昇華転写プリントなどを使い、1枚からでも自由なデザインのTシャツをオンデマンドで作成できます。Amazonマーチャントやスタートアップ企業が多数こうしたサービスを提供しています。

2. カスタムスニーカー
NIKEやadidas等の大手と協力し、デジタル技術でカスタマイズされた1足ずつ異なるスニーカーを製造するサービスが登場しています。

3. デジタルプリントインテリアファブリック
カーテンや家具の張り地に、デジタル染色によるオリジナルデザインの生地を使用できます。短納期で小ロットの製造が可能です。

4. バーチャルサンプル
アパレルメーカーがデジタル染色で得た生地のデジタルサンプルをもとに、実際の製品化前にデザインの評価や販売予測を行えます。

5. デジタルアーカイブからの復刻アイテム
過去の製品のデジタルアーカイブからデジタル染色で色や柄を変更し、新しいデザインの製品化が可能になっています。

このようにデジタル染色は、小ロット・個別対応から大量生産まで、アパレル業界全体に大きな変革をもたらしています。デザインの自由度が広がり、リードタイムが大幅に短縮される等のメリットがあります。

 

昇華転写による染色について

昇華転写プリントとは、デジタル染色の一種で、特に繊維製品への転写に適した技術です。

ポリエステル100%に適した技術です。

ポリエステル100%ダブルスエード

 

1. インクジェットプリンターで特殊な昇華(転写)インクを使い、転写用紙にデザインやイメージをプリントします。

2. プリントされた転写紙を対象となる繊維製品(例えばTシャツ生地)に重ねて、高温高圧の熱プレスにかけます。

3. 熱と圧力によって、転写紙のインクが気化(昇華)し、繊維の分子レベルに染料が移行・定着します。

4. 冷却後、転写紙を剥がすと、繊維製品にインクのイメージがきれいに転写された状態になります。

 

昇華転写プリントの特徴は以下の通りです。

– 鮮やかな発色と高い耐光性
– 縫い目や曲面にも美しく転写可能
– ポリエステルなどの化学繊維に最適
– 短納期でオンデマンド生産が可能
– デジタルデータからのプリント促朗が用井

このため、アパレル業界ではTシャツやスポーツウェア、インテリアファブリックなどの個性的なプリント製品を効率よく生産するのに適しています。近年はデジタル化が進み、幅広い用途で活用が広がっています。

 

ティピィカレンで使うデジタル染色

ティピィカレンではバッグに適したポリエステル生地を使い特徴のある染色を行っています。

 

ポリエステル繊維に適した昇華転写プリントの技術的な特徴は以下の通りです。

【インク】
・昇華(転写)性能の高い特殊インクが必要
– 高温で気化(昇華)し、ポリエステル分子内に染料が取り込まれる
・主成分は分散型染料
– 熱によりインク中の固体染料が昇華する性質がある

【転写紙】
・転写紙の素材は、通常のインクジェットプリンタ用紙とは異なる
– 熱と圧力に耐えうる特殊なコーティング紙
・インク受理性、離型性(剥離のしやすさ)が重要

【転写条件】
・高温高圧の環境が必須
– 通常190~220℃、80~120N/cm2 の熱プレス
・温度・圧力・時間のバランスが重要
– 温度が低すぎると転写されず、高すぎるとインクが劣化

【プリンター】
・高精細なインクジェットプリンターが主流
– 特にDTG(直接転写)プリンターは高精細転写に適している
・インクの昇華特性、発色、耐光性に優れたモデルが使われる

このように、ポリエステルへの高品質な転写には、インク・転写紙・プリンターの条件を的確に組み合わせる必要があります。温度管理が特に重要です。適切な条件下で行えば、鮮明で耐久性の高い転写プリントが可能となります。

 

 

このようにフルカラーもきれいに発色します。

 

ティピィカレンのデジタル染色に関するこだわり

私たちはポリエステル生地を使ったバッグの製造に際し、最高の品質と自由なデザイン性を実現するため、デジタル昇華転写染色技術を取り入れています。

まず、生地選びにはこだわりを持っています。高品質なポリエステルツイル生地を厳選し、鮮やかな発色と美しい立体転写を実現できる素材を使用しています。インクの染み込みやにじみの心配がないため、クリアな発色が期待できます。

続いてデザインの段階で、デジタルデータからダイレクトに転写できる点に大きなメリットがあります。クリエイターの発想を自由に形にでき、1点1点が世界に1つだけのオリジナルアイテムとなります。

製造工程ではデジタル転写専用の高性能プリンターを使い、転写条件の温度、圧力、時間を細かくコントロールしています。職人の経験と熟練が生かされ、完璧な転写仕上がりを実現しています。

このようにデジタル昇華転写は、品質、デザイン性、製造の自由度が高く、ポリエステル製品に最適な染色方法と言えます。私たちはこの技術を存分に活かし、お客様にユニークで高品質なバッグを提供できるよう、製造の各工程で徹底的にこだわっています。

 

デメリット

デジタル染色、特に昇華転写プリントにはいくつかのデメリットもあります。

1. 適用範囲の限界
昇華転写プリントは主に化学繊維のポリエステルなどに適しており、綿などの天然繊維には向いていません。素材の制限があります。

2. ランニングコスト
特殊な昇華インク、転写紙などの消耗品コストが通常のインクジェット印刷より高くつきます。

3. 熟練の必要性
転写条件(温度、圧力、時間)の適切な管理が欠かせず、ノウハウと経験を要します。

 

このように、設備コスト、ランニングコスト、環境負荷などが主なデメリットとなっています。一方で近年はインクや設備の改良が進み、これらの課題は徐々に解消されつつあります。

アニマル柄のデジタル染色